再婚と面会交流

再婚と面会交流

2015年08月10日 カテゴリー:面会交流のこと

再婚 面会交流

 

再婚が決まると中止

 

離婚後、面会交流が実施されてきたのに、相手の再婚が決まった途端に拒否されてしまったり、頻度を減らされてしまったというご相談が少なくありません。また、再婚を考えているので元配偶者との面会交流をやめたいというご相談もあります。

 

日本の場合、親が再婚をしても実の親と面会交流を継続できている子どもは、とても少ないのが現状です。それはなぜでしょうか。

 

それは、「再婚=新しい親子関係の始まり」と考えられているので、親が2人いると子どもが混乱するため、実の親のことは忘れさせて、新しい親に慣れさせた方が良い。と考えられているからでしょう。子どものためというよりは、再婚を決める親たちがそうしたほうが都合が良いため、そうさせてしまっていると言えます。

 

 

再婚家庭の子どもたち

 

 

では、そこにいる子どもたちはどう感じているでしょうか。

 

親が思う再婚と、子どもにとっての親の再婚は大きく異なります。はじめから再婚を喜ぶ子どもはほとんどいません。戸惑ったり不安に感じたり、再婚を受け入れられない気持ちになったりするものです。

 

ですが、親が再婚に向けて気持ちを高ぶらせていくのを感じ、嫌な気持ちを伝えることができません。そんなことを言ったら、捨てられてしまうかも…嫌われてしまうかも…と不安に思うからです。また、勇気を出して伝えてみても、親から落胆されたりひどい言葉を浴びせられたりして、自分の心に蓋をして我慢してしまうのです。

 

ですから、口では再婚を承諾していたり、新しい家族に馴染んだ態度を見せていても、それだけで子どもの気持ちを判断しないで欲しいと思います。

 

私達のところには、再婚家庭で悩む子どもたちからの相談が後を絶ちません。新しい家族に馴染めない、新しい親とうまくいかない、そして自分のもう一方の親にも助けを求めることができない。そうしてツライ子ども時代を過ごし、一緒に住んでいた親とも関係が崩れてしまい、大人になっても苦しみ続けている子どもたちがいるのです。

 

大人たちにはそんな子どもたちの気持ちを知って欲しいと思います。そして、そうならないためにできることを考えて欲しいと思います。

 

親にとっては、再婚は新しいパートナーとの幸せな生活の始まりですが、子どもにとっては他人との共同生活の始まりです。突然現れた親のパートナーのことを親と思えるわけがありません。

 

相手が良い人であろうと悪い人であろうと、それは関係ありません。生活をはじめてみると様々なストレスに直面します。子どもがそういったことを乗り越え、新しい家族と安定した関係を築けるようになるには長い時間が必要なのです。

 

そして、親が再婚をしても、子どもにとって自分の親は大切で変わりないものです。新しい家族のことを「お父さん(お母さん)」と呼んでいたとしても、実の親の存在を忘れたわけではありません。

 

親が再婚をしたという理由だけで、実の親との交流が絶たれてしまうのは子どもにとって酷なことです。新しい家族との関係に苦戦したとき、悩んだときに支えになれるのは実の親の存在です。その時のためにも、交流が続くことは必要不可欠です。

 

 

どう対処したらよいか

 

そうは言っても、再婚をきっかけに会えなくなっている親子はたくさんいます。そうなったときには、離れて暮らす親側が行動を起こすしかありません。

 

メールや手紙で意思を伝えてから…と言いたいところですが、相手も聞く耳を持たない場合がほとんどかもしれません。その場合には、家庭裁判所を利用するのが良いと思います。家庭裁判所からできる手続きはいくつかありますが、離婚の際に面会交流をきちんと取り決めているか、協議離婚なのか調停離婚なのかなどにより変わってきますので、まずは弁護士に相談してみるのが良いかもしれません。

 

また、離婚の際に再婚時のことも想定して面会交流の取り決めをすることが大切です。できれば協議離婚ではなく、調停で取り決め、調書にも盛り込んでもらいましょう。離婚時はとにかく大変で、再婚のことまで想定できないかもしれませんが、決めておくことで子どもの権利が守られるということを心に置いて欲しいと思います。

 

そうなってしまえば、子どもから行動を起こすことはできないのです。