祖父母との面会交流

祖父母との面会交流

2015年08月05日 カテゴリー:面会交流のこと

祖父母との面会交流

 

離婚後の祖父母の存在

 

子どもにとって、自分を可愛がってくれる祖父母の存在は大切なものです。祖父母に限らず、自分を愛し、見守ってくれる大人が多いぶんに悪いことはないと思います。


産まれたときから祖父母がいない子もいますので、元気にご健在で孫に愛情がある祖父母であれば、子どもにとって大切です。ですが、離婚をきっかけに祖父母とも疎遠になってしまうケースは少なくありません。

 

親の複雑な感情

 

離婚後も祖父母との関わりを保ってあげることが大切とわかっていても、離婚する親たちは複雑な感情を抱いてしまうのは当然です。


養育する側が相手の祖父母に会わせることに消極的になったり、離れて暮らす側がもう祖父母と関わらせたくないと消極的になったりします。


親の事情も絡んだ離婚であれば尚更です。
ご自身がどの立場であっても、子どもの立場になって考えてみて欲しいなと思います。

 

離婚後にすぐ会わせるか

 

養育する側が相手の祖父母に会わせることに消極的になっている場合をお話します。
その場合、離婚後にすぐに祖父母との子どもの交流を持ちたい!と思っても難しいかもしれません。
もちろん希望を伝えるのは必要ですが、何度も主張しても気持ちが前向きになることは難しいでしょう。


それでもとにかく最初から祖父母も同席した面会交流をしたい!と強く主張を続ける方もいますが、それでうまく交流できたケースは残念ながらなかなかありません。

 

その場合は、まずは親子の面会交流に重点を置き、3、4回行いペースが安定してきたところで、親との面会交流中にテレビ電話で数分話すなどを提案するのが良いかもしれません。急に会わせてと言われるより、テレビ電話などのほうが受け入れてもらいやすいです。


また、それを続けることで、子どもも慣れてきますので、おじいちゃんおばあちゃんに会いたい!と自分で主張を始めたりします。そうなれば、養育している親も「会わせてあげないと」と、気持ちが動くものです。


祖父母の方も、孫との交流が一切なくなってしまえばツライですが、孫の顔がリアルタイムで見られて、成長を感じることができれば、少しは安心するでしょう。

 

大きくなるまで交流がないと

 

大きくなってから交流させたいと思うかもそしれませんが、大きくなるまで全く交流のない祖父母に子ども自身が「会いたい!」と思うでしょうか。もちろん「会ってみたい!」と言い出す子もいますが、その場合に、長い間交流がないと関係性を作っていくのは大変です。

 

祖父母の方も、長い間交流がない孫に突然会うとなっても、戸惑ってしまったり、どう接して良いかわからなくなってしまうかもしれません。もしくは、愛情が薄れてしまう可能性もあります。

 

よく言いますが、遠くの孫より近くの孫です。

 

そうなれば、子どもが寂しい思いをしてしまうかもしれません。そうなって欲しくないと思います。ですので、なんらかの交流を持ち続けてあげることが大切です。そうして子どもが成長すれば、自分で祖父母との関係をどうしていきたいか主張するようになります。そのときには、子どもの好きなようにさせてあげて欲しいと思います。

 

子どもが会いたいと言ったら

 

離婚後すぐや、離婚前から子ども自身が主張している場合は、希望を聞いてあげて会わせてあげれることが必要です。しかし、長い間会っていなかった、または記憶のないうちに別れたが、子ども自身が「会いたい」「会ってみたい」と主張する場合があります。

 

親は、突然の主張にどう対応したらよいか迷ってしまうかもしれません。

 

その場合には、まず子どもの気持ちを聞いてあげて欲しいなと思います。なぜ会いたいと思ったのか、祖父母のことをどう思っているのか、その子なりに考えている気持ちがあるものです。それを詳しく聞いてあげること、疑問があれば答えてあげることで子どもは安心します。

 

親が自分の気持ちをちゃんと聞いて受け止めてくれる。そう思えることが大切なのです。

 

その上で、会いたいという子どもの希望を叶えてあげられるように考える必要があります。親子の面会交流がある状態であれば、元配偶者を通して相談するのが良いかと思います。それに自信がない場合、子どもから離れて暮らす親に直接、相談するのもよいでしょう。

 

元夫婦同士だとギクシャクしてしまうかもしれませんが、子どもから言われれば「なんとかしてあげたい」と思うのが親ごころでです。

 

そして子どもには、その都度、経過報告をしてあげてください。ただ「待っててね」と言われるだけでは、置き去りにされた気持ちになってしまいます。「おじいちゃんおばあちゃんに連絡をとってみるね」「お父さんに相談してみるね」などと伝え、その途中経過もなるべく伝えてあげてください。

 

すぐにセッティングできればよいですが、祖父母との距離や事情ですぐには難しい場合にも、テレビ電話や手紙から始めてみてはどうでしょうか。お互いハードルも下がりますし、見守る親の方も少し安心できるかもしれません。

 

すぐには難しい場合でも、今はこんな事情ですぐには難しいので、いつくらいまで待っていてほしい。と伝えてあげるのがよいでしょう。

 

 

祖父母に求めるもの

 

そしてもうひとつ大事なことは、祖父母との面会交流の時間が、子どもにとって良い時間になることです。

 

祖父母が面会交流中に、養育する親の悪口を言ったり、離婚について嫌な話をしたり、子どもの離婚後の生活についてあれこれ詮索したり、それは絶対にしないで欲しいと思います。そして、親たちから伝える必要があるかもしれません。

 

子どもたちが求めているのは、祖父母からの愛情です。

 

親の離婚に傷つき、悩みを抱えている場合もあります。ですから、子どもが自分から話をするまでは、離婚のことや両親のことはあまり聞き出そうとしないでください。心を開いてきて、相談したいと思えば自分から話すでしょう。

 

子どもたちには、「おじいちゃんおばあちゃんは、いつでもあなたを想っているよ」「たまにしか会えないけど、会えるとすごく嬉しい」「大好きだよ」と言葉をかけて欲しいなと思います。

 

もし、子どもが一人で悩みを抱えているんじゃないかと不安な場合には、「悩みがあればいつでも話を聞くよ」「君の味方だよ」と声をかけてあげてください。それだけで心が軽くなることもあります。

 

子どもたちには、両親が離婚をしても、親はもちろん、周りの大人からも愛され続けるんだ。自分はそういう存在なんだ。と感じて育ってほしいと願っています。