面会交流を子どもが拒否する

面会交流を子どもが拒否する

2015年10月21日 カテゴリー:面会交流のこと

面会交流を子どもが拒否

面会交流を子どもが拒否

 

子どもが会いたくないと言う

 

 

離婚後に相手が面会交流を求めてきているが、子どもが会いたくないと言っています。

どうしたらよいでしょうか?

 

というご相談を受けることがあります。

その場合、どう対処すればよいか悩んでしまいますよね。

 

私たちのところではどんな方法で進めていくかご紹介します。

 

 

子どもの意思の把握

 

 

子どもが会いたくないと言っている場合、まずは両親以外の第三者が子どもに会い、直接話を聞き、本人の意思を把握する必要があります。

 

子どもは両親の離婚という大きな出来事に遭遇すると、混乱したり両方の親に気をつかったりしますので、親や親族に話す気持ちが本心とは限りません。本当は会いたい気持ちがあるのに、親の顔色を見て会いたくないと言ったり、本当は会いたくないと思っているのに、親の顔色を見て会いたいと言ったりすることがあります。

 

ですから、第三者が本当の気持ちを聞き出すことがとても大切なことです。

 

 

子どもの本心を聞くために大切なポイント

 

 

とはいえ、初めて会った大人にすぐに心を開いて本音を話せるかと言うとそうではありません。この人は信用できる人なのか?本心を言って両親との関係が悪くならないか?など、子どもなりに警戒するものです。

 

そのため、まずは子どもに信頼してもらうことからはじめます。

具体的には、子どもにわかるように自己紹介をし、自分はなぜその子や両親と会って話をしているのか、目的をきちんと説明します。それから、その子の好きなものや趣味の話をしながら少しずつ距離を縮めていきます。

 

相手が子どもだからといって失礼な態度をとったり、いきなりタメ口で話したりしないようにします。子どもは小さな大人です。相手を大人と同じと思って丁寧に関係を構築するように努力します。

 

そのように、こちらが真剣に向き合う姿勢を取れば、それは子どもにも伝わります。

 

また、1回では本心を聞くのが難しい場合には、何度か会う機会をつくり、急がないことも必要です。

 

特に低年齢の場合には、面談のように向き合って話をするスタイルだと子どもが緊張しやすいため、オモチャやゲームで遊びながら話をするほうが良いでしょう。

 

 

本心で会いたくないと言う場合

 

 

そのような方法で子どもの本心を聞き、第三者に対しても、子どもが会いたくないとハッキリ発言する場合、面会交流を中止する場合もあります。

 

ですが、子どもが会いたくないと言ったそのひとことだけで、今後の面会交流のすべてを判断して大人が中止してはいけないのです。

 

大切なのは、「なぜ会いたくないのか?」という詳しい気持ちまでを聞き取ることです。

 

子どもが親に会いたくないと思うには必ず理由があります。その理由を聞き、必要があれば心理の専門家や医師と連携しながら判断することが重要です。

 

子どもが会いたくない理由が、親や自分への暴力、両親の喧嘩などによる恐怖心が関係している場合、まずは専門家の治療が必要なことがあります。その場合、いったん面会交流を中止し治療を受けてもらうことが大切です。

 

 

離れて暮らす会いたくない子どもは一生会いたくないのか

 

 

一緒に暮らす親にお伝えしたいことは、子どもの気持ちは日々変化するということです。

 

今は離れて暮らす親に会いたくない!とハッキリ発言しても、成長や環境の変化などで気持ちは変わっていきます。昨日まで会いたくないと思っていたのに、今日になったら会ってみたくなることも十分にあり得るのです。

 

特に思春期頃には、自分のルーツを確認するために、親を知りたくなる子どもが少なくありません。突然、「僕のお父さん(お母さん)ってどんな人なの?」「いまどこにいるの?」なんてことを聞いてくるかもしれません。

 

ですから、子どもが離れて暮らす親に会いたいと思ったとき、いつでも会える環境を整え続けてあげて欲しいと思います。

 

具体的には、相手の親との連絡を絶たないようにしたり、子どもにも「会いたくなったらいつでも会えるよ。」と伝え続けてあげてください。そうすれば、気持ちが変わった時に子どもの方から聞いてこれると思います。

 

また、子ども自身に会いたくない理由はあるが、治療など必要なく問題ない場合、会ってみることで関係が改善されるケースもたくさんあります。はじめは消極的でも、回数を重ねるごとに良い関係に変化していく可能性が十分にあるのです。

 

それには、ただ会えばいいというわけではなく、離れて暮らす親の努力も必要です。時には子どもと話し合ったり、謝らなければいけない場面もあります。

 

そのように交流を重ねることで、子どもも親を判断し受け入れていくのです。子どもは親をよく見ています。自分に愛情を持ってくれていれば、それは必ず伝わります。

 

いま現在の子どもに治療が必要で、いったん面会交流をお休みする場合も同様です。お休みしているからといって、そのまま一生会わせないことが子どもにとって良いことかというと、そうではないと思います。

 

本来子どもは、両親どちらからも愛されたいものです。

 

その愛情を確認することは、いくつになっても必要なことです。

 

子どもが会いたくないと言う場合には、両親だけで判断せず、まず私たちのような面会交流の第三者機関に相談したり、臨床心理士などの専門家に相談し、丁寧に子どもの気持ちを聞いてあげることが必要です。