養育費を払わない親と面会交流させたくない

養育費を払わない親と面会交流させたくない

2015年08月15日 カテゴリー:面会交流のこと

養育費 払わない 面会交流

 

養育費と面会交流の関係

 

いま現在、面会交流が実現できている親の多くは、養育費を支払っていると思います。面会交流と養育費は別のものなので、セットにするべきではないと考えられていますが、現実には養育費と面会交流は密接に関係していると言えるでしょう。

 

「養育費を払わないなら面会交流させたくない」という側と、「面会交流をさせてくれないなら、養育費は払いたくない」という側、どちらからの意見も耳にします。それぞれの立場に立ってみれば、どちらの気持ちもよくわかります。ですが、ここでは子どもの立場に立って考えてみたいと思います。

 

 

養育費をもらっているのか?を知らない子ども

 

私はこの活動を通してたくさんの子どもたちから話を聞いてきました。そこで驚いたのが、養育費をもらっているか、もらっていないかを親から聞かされてる子どもが非常に少ないということです。「養育費をもらっている?」と聞くと、「わからないけど、たぶんもらっていない」「聞いたことないから知らない」などの答えが返ってきます。

 

養育費は、経済的な負担をする親同士の話し合いなので、稼ぎのない子どもが口を挟める話ではありません。離婚時の話し合いも親同士で行われるものだと思います。ですが、養育費は子どものためのお金です。その張本人である子どもが、何も知らされていないのは可愛そうだと思います。

 

養育費を貰いたいのに貰えていない場合は言いにくいかもしれませんが、どうして貰っていないかを説明してあげて欲しいと思います。その時に大切なのは、親の感情を含めずに真実を伝えることです。

 

例えば、「決めたのに相手が払わなくなった。無責任な親なんだよ」と言ってはいけません。「決めたのに払われなくなってしまった。理由はわからない」や、「お金が厳しいみたい」でいいのです。事実だけを簡単に伝えてあげてください。子どもから何か質問されるかもしれませんが、わかることは答えてあげ、わからないことは「わからない」でいいのです。

 

養育費に限らず、離婚後の子どもに関わることは親から説明をして欲しいと思います。親子間で離婚の話がタブーになってしまうと、子どもは不安を抱いてしまうことが少なくありませんし、子どもの方からは親に遠慮してなかなか聞けません。

 

 

養育費は親からの愛情

 

養育費を貰えている場合にも、それを子どもに伝えてあげてください。その場合も、真実を簡単に伝えてあげれば良いと思います。月にどのくらいの金額を受取っているのか、そのお金は何に使っているのか。

 

お金の使い道はそれぞれかと思います。「学費のために貯金している」「習い事の月謝にしている」などと伝えれば子どもにもわかると思います。

 

養育費はただのお金ではありません。親が離婚をしても、離れて暮らす親が自分に責任を果たしてくれているんだ。自分のことを考えてくれているんだ。と子どもが感じられる大切なものです。養育費から愛情を感じることもありますので、それを忘れないで欲しいと思います。

 

 

養育費を取り立てるための交渉道具

 

子どもにとって、自分の親と会うのに、養育費が払われているか払われていないかは関係ありません。養育費が滞ったからといって面会交流を禁止にするのは、子どもの気持ちを無視することになってしまいます。

 

子どもにとって、面会交流と養育費は別のものです。ですから、面会交流と養育費の支払いをバーターにしないで欲しいと思います。

 

子どもからこんな相談を受けたこともあります。「離れて暮らす親に会いに行くときに、自分で言ってお金をもらってきなさい!と言われる。それがすごく嫌だ」

 

これは子どもにとって本当に辛いことです。離れて暮らす親がお金持ちでも貧乏でも関係ありません。自分の親に対して、自らお金の請求をしなければいけないこと自体が辛いのです。ただでさえお金のことは言いにくいことなのに、離婚して離れて暮らす親に対しては尚更です。自分が悪い子どものように感じてしまいますし、それが原因で面会交流が嫌になってしまうかもしれません。

 

子どもを養育費を取り立てるための交渉道具にしないで欲しいと思います。

 

もちろん、子どもを育てるための必要なお金を払わず、責任を果たさない親に怒りが湧く気持ちはわかります。そんな相手に会わせたくないと思ってしまう気持ちもわかります。

 

ですが、お金のことは親同士の事情であり、子どもにとっては全く関係のないことです。そのことを、子どもの立場にたってもう一度考えて欲しいと思います。